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経営 × AI

介護のBCP(業務継続計画)をAIで作る方法|義務化と減算への備え

2026.07.24 読了 約7分 介護 BCP 業務継続計画 AI 更新 2026.10.17
研修会場に集まった職員計画を、実際に動く形へ
この記事は、吉村 貴成(代表取締役)ほか現場スタッフの知見をもとに作成しています。介護・医療の現場を運営する当事者の視点を反映しています。

介護のBCP(業務継続計画)は、地震や風水害、感染症のまん延といった非常時でも、利用者へのサービスをできるだけ止めない・早く再開するための計画です。2024年度から策定が義務化され、未策定は減算の対象になりました。とはいえ、日々の業務に追われる中で分厚い計画を一から書くのは大変です。AIは厚生労働省のガイドライン・雛形をもとにした「下書き」と「不足の点検」を助けられますが、連絡網や地域のハザード、設備といった中身は自事業所の事実に基づく必要があり、最終的な確認と決定、そして訓練・見直しは人が担います。介護の現場を運営し、非エンジニアでAIを内製してきた私たちが、形だけで終わらせない作り方をまとめます。

介護のBCP(業務継続計画)とは、自然災害や感染症の発生時に、利用者へのサービス提供を維持し早期復旧させるための計画です。2024年度から策定が義務化され、未策定の場合は施設・居住系で3%、その他のサービスで1%相当の減算対象となりますが、訪問系サービスや居宅介護支援は2026年度末まで減算が猶予されます。AIに下書きや点検を補助させることで作成負担を軽減できますが、実効性を持たせるには自事業所の事実に基づく確認、訓練、見直しが必要です。(2026-09-07 時点の情報。制度・統計の出典:厚生労働省「介護分野における生産性向上ポータルサイト」)

介護BCPの義務化と減算の要点

まず制度の前提を押さえます。BCPは2021年度の報酬改定で策定が義務づけられ、2024年3月末までの経過措置を経て、2024年度から本格的に運用されています。

減算の適用条件や猶予はサービス種別によって細かく異なります。自事業所がどの扱いになるかは、必ず管轄自治体・厚生労働省の最新の案内で確認してください。運営指導(実地指導)でも確認される項目のため、備えの考え方は運営指導(実地指導)の準備をAIで効率化するもあわせてご覧ください。

非常用の備品と計画書のファイルが置かれた施設の棚
非常用の備品と計画書のファイルが置かれた施設の棚(AIで生成したイメージです)

BCPに書くこと(自然災害・感染症)

介護のBCPは大きく「自然災害」と「感染症(新興感染症のまん延)」の2種類を想定します。それぞれ、次のような要素を自事業所の実情に合わせて書きます。

区分主に書くこと
共通(体制)指揮命令・連絡網、職員の参集基準、意思決定者の代替
自然災害地域のハザード(浸水・土砂)、建物・設備の被害想定、備蓄、優先業務の絞り込み
感染症発生時の初動、ゾーニング、職員が欠けたときの体制、必要物資の確保
復旧・連携サービス再開の目標時間、家族・医療機関・自治体との連携

ポイントは、「非常時に、限られた人手で、どの業務を優先して続けるか」を具体的に決めておくことです。ここが曖昧だと、計画があっても現場で動けません。

研修で資料を見ながら学ぶ参加者
連絡網・参集基準・優先業務。自事業所の事実に基づいて具体化することが、動くBCPの条件

AIで下書き・点検できる部分

役割を分けると、負担を減らしつつ中身の薄い計画を避けられます。

逆に、地域のハザード情報、実際の連絡先、設備の状況、優先業務の判断は、自事業所の事実と現場の判断が要る部分です。ここをAIの一般的な記述で埋めてしまうと、「動かないBCP」になります。

研修室で行われた職員向け勉強会の実際の様子
研修室で行われた職員向け勉強会の実際の様子

作成の流れ(雛形を埋めるところから)

ゼロから書く必要はありません。公開されている雛形を土台に、次の流れで進めます。

この「雛形+自事業所の事実+AIの下書き」の組み合わせなら、質を保ちながら作成時間を短くできます。日々の記録や書類づくりを軽くする発想は施設長の日報作成をAIで時短する仕組みにも通じます。

施設で説明を行う様子と参加者
計画は訓練で磨かれる。やってみて分かった課題を次の改訂へ回す

形だけにしない(研修・訓練・見直し)

BCPの目的は、書類を揃えることではなく、非常時に利用者の命と暮らしを守れることです。AIは作成と見直しの手間を減らす道具として使い、実際に動ける状態にすることを目標にしてください。

介護現場でスタッフが記録・申し送りのために状況を確認する様子
介護現場でスタッフが記録・申し送りのために状況を確認する様子

よくある質問

BCPを作っていないと減算されますか?

はい。2024年度の報酬改定で業務継続計画未策定減算が導入され、施設・居住系は所定単位数の3%相当、その他は1%相当が減算されます。施設・居住・通所系は経過措置が終了して対象ですが、訪問系・居宅介護支援は2026年度末まで対象外とされるなど、適用時期はサービス種別で異なります。詳細は管轄の案内を確認してください。

BCPは何種類作ればよいですか?

「自然災害」と「感染症(新興感染症のまん延)」の2種類が基本です。サービス種別によって想定すべき事態が異なるため、自事業所のサービスに合わせて内容を具体化します。

AIに任せれば厚労省の雛形をそのまま完成できますか?

雛形の空欄を自事業所の実情に合わせて埋める下書きは、AIが助けられます。ただし、連絡網・設備・地域のハザードなどは自事業所の事実に基づく必要があり、そのまま使えるものではありません。内容の確認と決定は人が行います。

作るだけでなく研修や訓練も必要ですか?

はい。BCPは策定に加え、周知・研修・訓練(シミュレーション)と定期的な見直しが求められます。年間計画に組み込み、実施の記録を残しておくことが、運営指導への備えにもなります。

BCP作成のAI活用を相談できますか?

はい。介護の現場を運営しAIを内製してきた立場で、雛形の埋め方から研修・見直しの回し方まで、形だけで終わらせないやり方をご相談いただけます。LINE・電話でどうぞ。

この記事のまとめ

「BCPの雛形、どこまでAIで埋められる?」を、無料で診断。

関連会社の介護・医療の現場とともにAIを内製してきた私たちが、御社の業務のどこをAI化できるかをご提案します。30秒の無料AI診断か、LINEでお気軽に。

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