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経営 × AI

介護事業所のAI導入|どの業務から始めるか(現場からの優先順位)

2026.07.25 読了 約8分 介護事業所 AI導入 業務効率化 更新 2026.10.17
事業所でノートパソコンを前に打ち合わせをする様子道具より、順番。
この記事は、吉村 貴成(代表取締役)ほか現場スタッフの知見をもとに作成しています。介護・医療の現場を運営する当事者の視点を反映しています。

介護事業所のAI導入とは、記録・請求・シフト・採用・問い合わせといった日々の業務を、生成AIなどの道具で下書き・整理・点検し、職員の手間を減らす取り組みのことです。多くの事業所でつまずくのは「どのツールを入れるか」を先に決めてしまう点にあります。成否を分けるのは道具の種類ではなく、どの業務から始めるかという順番です。まず業務を棚卸しし、頻度が高く・時間がかかり・様式が決まっている定型業務から小さく始める。これが遠回りのようで、結局は着実な進め方です。介護の現場を運営し、非エンジニアの私たちが試行錯誤でAIを内製してきた経験から、失敗を減らしやすい導入の順番を整理します。

介護事業所のAI導入とは、記録や請求、シフト作成などの日常業務において、生成AIを活用して下書きや点検を行い、スタッフの作業負担を軽減する取り組みのことです。導入を成功させるには、ツールの種類よりも着手する業務の順番が重要になります。毎日30分を要する記録作業など、1回あたりの所要時間が長く、発生頻度の高い定型業務から小さく始めることで、失敗を防ぎ現場への定着を図ることができます。

なぜ「業務の順番」で成否が決まるのか

AI導入が「入れたのに使われない」で終わる典型は、話題のツールを先に契約し、後から使い道を探すパターンです。現場は忙しく、目的の曖昧な道具は続きません。順番を逆にして、重い業務を見つけてから、その業務に合う道具を選ぶと、最初の一歩で手応えが出て定着しやすくなります。

この考え方は、個別の業務記事にも共通します。全体像は介護経営OSとはで、業務ごとの具体策は本文中のリンクからたどれます。

介護職員がスマートフォンで記録の下書きをAIに任せるイメージ
介護職員がスマートフォンで記録の下書きをAIに任せるイメージ

まず業務を棚卸しする

導入の前に、事業所で発生している事務・間接業務を書き出します。「誰が・どのくらいの頻度で・1回あたり何分・様式は決まっているか」を並べるだけで、AIと相性の良い業務が見えてきます。

業務AIと相性の良い部分
介護記録・日報音声や箇条書きからの下書き、表現の整え
請求・レセプト点検返戻になりやすい点の事前チェック(下書き・確認補助)
シフト・勤務表希望や条件を踏まえた勤務表のたたき台づくり
採用・問い合わせ求人文・返信文の下書き、一次対応の整理

棚卸しのコツは、利用者の重要な判断に直結しない事務作業から候補にすることです。記録なら介護記録をAIで効率化する方法、請求なら訪問看護のレセプト業務をAIで効率化、勤務表なら介護のシフト作成をAIで自動化する方法のように、業務ごとに始め方が異なります。

研修で資料を見ながら学ぶ職員たち
まず業務を書き出す。頻度・時間・様式の3点で、AIと相性の良い作業が見えてくる

優先順位の付け方(4つのものさし)

棚卸しした業務に、次の4つのものさしで優先順位を付けます。上位に来たものから着手すると、効果を感じやすく失敗も小さくできます。

「頻度が高い×時間が長い×定型的×リスクが低め」の業務が、最初の一歩に向いています。逆に、ケアの判断や医療的な評価が絡む部分は、AIを下書き・整理にとどめ、判断は人が担うのが原則です。

業務の優先順位を整理するホワイトボードと付箋のイメージ
業務の優先順位を整理するホワイトボードと付箋のイメージ

公的な後押しも踏まえる

AI・ICTの活用は、制度の面からも後押しされています。2024年度の介護報酬改定では、見守り機器や介護ソフトなどの活用と生産性向上の取り組みを評価する生産性向上推進体制加算が新設されました。また、介護ソフトや通信環境の整備には各種の補助金が用意されている年度もあります。(2026-09-07 時点の情報。制度・統計の出典:厚生労働省「介護・高齢者福祉」)

制度の全体像は介護事業所が使えるAI・ICT補助金まとめに整理しています。加算・補助金は目的ではなく、良い導入を後押しする手段として位置づけると、無理のない導入になりやすいです。

事業所でパソコン画面を指しながら説明する様子
制度は目的ではなく後押し。良い導入に、使える加算・補助金を重ねる

小さく始めて広げる(現場での実感)

私たちは介護・医療の現場を運営する会社で、AIやシステムはもともと現場スタッフ全員が未経験でした。まず代表が身近な業務で試し、うまくいったものを事務スタッフにも渡す、という順で広げてきました。

この「小さく始めて、効いたものを広げる」進め方なら、未経験の現場でも無理なく定着します。数字を早く見える化する発想は介護施設の人件費率を見える化する方法にもつながります。道具をそろえることではなく、現場が楽になり、判断は人が持ち続けることを目指します。

封筒と確認表を手に電話で書類を依頼する事務スタッフ
封筒と確認表を手に電話で書類を依頼する事務スタッフ(AIで生成したイメージです)

よくある質問

介護事業所のAI導入は、どの業務から始めるのが良いですか?

毎日発生し、時間がかかり、様式が決まっている定型業務からが始めやすいです。記録の下書き、文書のたたき台づくり、問い合わせの一次整理などが入口になりやすく、利用者の重要な判断に直結しない範囲から小さく試すのが安全です。

何のツールを入れるかを先に決めてはいけないのですか?

ツールから決めると「入れたのに使われない」になりがちです。先に業務を棚卸しして、どこが重いかを見てから、その業務に合う道具を選ぶ順番をおすすめします。道具選びは目的の後です。

AIを導入すれば人員を減らせますか?

削減を保証するものではありません。私たちの場合は、事務作業の負担が下がった結果として増員を見送れた月がありましたが、効果は業務内容や運用の仕方で変わります。まずは特定業務の負担軽減を目標にするのが現実的です。

補助金や加算は使えますか?

介護ソフトや見守り機器などのICT・生産性向上の取り組みには、生産性向上推進体制加算や各種補助金が関係する場合があります。要件や対象は制度と自治体で異なるため、最新の公的案内で確認してください。

AI導入の進め方を相談できますか?

はい。介護の現場を運営し、非エンジニアでAIを内製してきた立場で、業務の棚卸しから優先順位づけ、小さく始めて広げる進め方までご相談いただけます。LINE・電話でどうぞ。

この記事のまとめ

「うちはどの業務からAI化すべき?」を、無料で診断。

関連会社の介護・医療の現場とともにAIを内製してきた私たちが、御社の業務のどこをAI化できるかをご提案します。30秒の無料AI診断か、LINEでお気軽に。

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私たちは関連会社の介護・医療の現場とともに、AIで業務を内製してきた会社です。同じ変化を御社に持ち込みます。

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