解約通知をLINEと電子サインで受けるとは、入居者からの「退去します」の申し出(解約の申入れ)を、電話や紙の代わりに、LINEの画面で書いてもらい、サインとPDFで残すやり方のことです。大事なのは方法よりも①いつ届いたか(申し出が届いた日時)②だれが申し出たか(本人の確認)③いつ退去するか(退去日)の3つを、あとから見て分かる形で残すことです。
今の解約の受け方と、契約書の決まりを伺います
月の退去の件数と、今の受け方(電話・紙・メール)を教えてください。LINEで受けられる範囲をご一緒に考えます。
「来月末で出ます」と電話で言われ、担当者がメモをしただけ。あとで「そんな日は言っていない」「もっと前に伝えた」と食い違うと、最後の家賃や日割りの話がこじれます。退去の手続きで一番もめやすいのは、申し出を受けた日と退去日です。
電話の解約で起きること
- 受けた日が残っておらず、解約予告の期間(例:1か月前)を守れたか分からない
- 退去日を「月末」「25日ごろ」とあいまいに聞いたままになる
- 契約者本人ではなく、家族からの電話だった
- 担当者が休みで、だれも受けたことを知らない

先に契約書の決まりを見る
解約の申し入れの方法と予告の期間は、多くの場合、賃貸借契約書に書いてあります(「1か月前までに書面で」など)。
- 契約書に方法の決まりがなければ、どの方法で受けても申し出として扱えるのが基本です。申し出は、相手に届いたときに効力が生じます(民法97条)
- 契約書に「書面で」とある場合、LINEと電子サインの申請書をその書面として扱えるかは、契約書の書き方によります。契約の書き方、管理会社に受け取る権限があるか、貸主と借主の間で合意が要るかを、顧問の弁護士と確かめて決めておきます
- LINEを使わない入居者のために、紙と電話の受付も残します
LINEと電子サインで受ける流れ
- 入居者がLINEのメニューから[退去のこと]を押し、退去日をカレンダーで選ぶ
- 解約予告の申請書に、名前と生年月日(台帳と照らす本人の確認)を入れ、内容に同意して指でサインする
- その場で申請書をPDFにして保存する。申し出の日時が残る
- 管理会社が中身を確かめて[受け取る]を押すと、入居者に「受理しました」が届く([受け取る]は社内で確かめた記録です。申し出の効力は、届いたときに生じます)
- そのあと、退去の写真、退居の確認書、原状回復の費用の有無のお知らせへ(退去立会いを写真で進める方法)
申し出が届いた日時と退去日が残れば、契約の終わる日(予告の期間から決まる)を確かめ、最後の家賃や日割りの計算も同じ記録から始められます。退去日(明け渡し)と契約の終わる日は分けて記録します。

電話や紙で来た申し出も、同じ一覧に
LINEにしても、電話や紙の申し出はなくなりません。受けた人・受けた日・申し出の方法・退去日を、LINEの申し出と同じ一覧に登録しておくと、「だれが受けたか分からない」がなくなります。紙で届いたものは、その紙が原本です。写真やPDFにして一緒に残しておきます。
OWNER LINK では、LINEでの解約予告の申請書(電子サイン・PDF)・受理のお知らせのほか、電話や書面で受けた退去も管理画面から登録できます。登録すると「受付の記録」をPDFで残し、受け取った書面も取り込めます。受付の記録で、契約の終わる日や費用が決まるわけではありません(2026年11月時点)。
よくある質問
LINEで受けた解約は、有効ですか?
契約書に方法の決まりがなければ、申し出として扱えるのが基本です。「書面で」と決めている場合は、契約書の書き方によるので、顧問の弁護士と扱いを決めておいてください。
家族から解約の連絡が来たら、どうしますか?
解約の申し出は契約者のものです。家族からの連絡は受けた記録を残し、契約者本人に確かめてから受理します。
入居者がLINEを使っていない場合は?
これまで通り、電話や紙で受けます。受けた日・受けた人・退去日を、LINEの申し出と同じ一覧に登録しておくと、記録がそろいます。
- 残すのは、申し出が届いた日時・本人の確認・退去日の3つ
- 先に契約書の「解約の方法と予告の期間」を見る
- LINEにしても、電話や紙の申し出を同じ一覧に登録する
LINEで退去を受ける流れを、画面でお見せします
架空のデータの画面でご案内します。入居者さまの情報が入った資料は送らないでください。


