賃貸管理システムとは、オーナー・物件・部屋・入居者の台帳と、家賃の請求と入金、オーナーへの送金、入居者からの連絡などを、ひとつの仕組みで管理するための道具のことです。仲介をしながら管理もしている小さな不動産会社は、機能の数より、いちばん時間を使っている作業(多くは入金の消込と送金明細)から見て、「入金の消込」「オーナーへの送金明細」「入居者の連絡」の3つが、1つの画面でつながる作りかで選ぶと、毎月の手間が減りやすくなります。
今の管理のやり方を伺って、合うかどうかをお伝えします
物件の種類・戸数と、いま困っている作業を教えてください。2026年10月時点で使えるのはログイン・台帳・書類の保管・会社の追加です(入金の消込・送金明細・LINEとAI・退去・レポートは開発中)。
このコラムは、地方や大阪の郊外で、売買・賃貸の仲介をしながら管理もしている会社の方に向けています。賃貸管理システムは、大手の管理会社向けのものから、小さな会社向けの安いものまで種類が多く、比べ方がわかりにくい道具です。ここでは、選ぶときに見る所を順にまとめます。
小さな会社が困っていることは、だいたい同じ
仲介と管理を兼ねる会社では、管理の仕事が「すきま時間」に回りがちです。運営会社(株式会社SECRET MEDICINE)も、自社の管理で次のような手間を毎月くり返していました。
- 通帳と集金名簿を1行ずつ見比べて、だれが払ったかを書き込む
- オーナーごとに管理料率が違い、住居・テナント・駐車場で消費税の扱いも違うので、送金明細を表計算で毎月作り直す
- 入居者からの電話が、案内中や外出中にも鳴る
- 退去のたびに日程を合わせて立ち会い、写真と書面を作る
- 大家・建物ごとに通帳が分かれていて、記帳と突き合わせが月末に集中する
これらは別々の場所(通帳・Excel・電話のメモ・紙)にあるので、1つ直すと別の場所も直す必要が出ます。システムを入れる目的は、この「つながっていない」をなくすことです。

選ぶときに見る7つの所
| 見る所 | 確かめること |
|---|---|
| 台帳 | オーナー・物件・部屋・入居者・契約が1つにつながっているか。登記簿謄本や契約書の画像を一緒に置けるか |
| 入金の消込 | 通帳やネットバンクの明細から、どの請求に当たるかを出せるか。名義が違う入金を覚えられるか |
| 送金明細 | 管理料率をオーナーごと・物件ごとに変えられるか。税区分を契約ごとに分けられるか |
| 入居者の連絡 | 電話以外の窓口(LINEなど)があるか。急ぎの連絡を担当者へつなげるか |
| 退去 | 写真・書面・敷金の精算までを記録に残せるか |
| オーナーへの報告 | 毎月の収支・空室・修繕を、オーナーが読める形で出せるか |
| スマホ | 外出先で入居者の連絡や書類を見られるか |
全部を最初からそろえる必要はありません。いちばん時間を使っている仕事(多くは入金の消込と送金明細)から順に置き換えていく考え方で選ぶと、使い始めてからの迷いが少なくなります。

物件の種類と消費税に合っているか
小さな会社ほど、預かる物件の種類がばらばらです。賃貸マンション1棟、分譲マンションの1部屋、テナントビル、分譲テナント、月極駐車場、コインパーキング。賃貸マンションの横に駐車場が付いていることもあります。
種類が違うと、家賃の消費税の扱いも変わります。住宅の貸付けは原則非課税です。貸付期間1か月未満、家賃と別に料金を取る駐車場、店舗の部分などは課税です(国税庁 No.6226・くわしくは家賃の消費税|住居は非課税、事業用と駐車場は課税)。システムが「物件の種類」だけで税を決めると、家賃に含まれる駐車場などの例外で合わなくなります。部屋・区画ごとに用途を設定できるかを確かめてください。

費用は「何が入っているか」で比べる
賃貸管理システムの費用は、多くが「はじめの費用(導入費)」と「毎月の費用(月額)」に分かれます。比べるときは金額の前に、月額が戸数・物件数・使う人の数のどれで決まるか、LINEやAIの利用料が入っているか、今の台帳を移す作業が入っているか、をそろえます。比べ方は賃貸管理システムの費用の見方|導入費と月額にまとめています。
OWNER LINK は、導入費150,000円・月額50,000円から(ともに税別)で、貴社の書式に合わせるなどのカスタムと、管理の進め方のコンサルは別にお見積もりします。

いまの台帳から移せるか
Excelや紙の台帳から移すときは、オーナー→物件→部屋→契約→入居者の順に1つずつ移し、家賃の合計と敷金の合計が前の台帳と合うかで照らします。手順は賃貸管理をExcelからシステムへ移す手順と注意点をご覧ください。
OWNER LINK の今の状況:2026年10月から運営会社の自社の管理でテストしています。いま使えるのはログイン・台帳(オーナー・物件・部屋・入居者)・書類の保管で、入金の消込・送金明細・公式LINEとAI・退去・オーナーレポートは開発中で、順に公開します。
よくある質問
管理戸数が少なくても、システムを入れる意味はありますか?
戸数が少なくても、物件の種類が多い・オーナーごとに管理料率が違う・担当が1人しかいない、という会社では、送金明細と入金の確認の手間がそのまま残ります。戸数より、毎月何時間かかっているかで考えると判断しやすくなります。
仲介の業務(物件の掲載や顧客管理)も一緒にできますか?
OWNER LINK は賃貸の管理(台帳・入金・送金・入居者の連絡・退去・オーナーへの報告)のためのシステムで、物件の掲載や仲介の顧客管理の機能はありません。仲介の道具は今のものをそのまま使えます。
管理戸数が少なくても、家賃の口座は分けたほうがよいですか?
200戸未満でも、家賃を受ける口座と会社の運転資金の口座が同じだと、仮受金や敷金の説明がしにくくなります。委託を受けて維持保全をする賃貸住宅が200戸以上になると、国土交通大臣の登録が必要です(賃貸住宅管理業法の登録と小さな会社の備え)。
いつから全部の機能が使えますか?
2026年10月時点では、ログイン・台帳・書類の保管が使えます。入金の消込から順に、自社の管理でテストを終えたものから公開します。ご相談のときに、その時点で使える機能をお伝えします。
- 小さな会社は、入金の消込・送金明細・入居者の連絡が1つの画面でつながるかで選ぶ
- 部屋・区画ごとに用途(税区分)を設定できるかを確かめる
- 費用は、月額の決まり方と、入っているものをそろえて比べる
物件の種類と戸数から、合うかどうかをお伝えします
いま使える台帳は実際の画面(架空のデータ)で、開発中の機能は見本の画面で、分けてご案内します。入居者さまのお名前などが入った資料や、通帳の画像は送らないでください。



