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法令と経営

家賃の分別管理|口座の分け方と帳簿の付け方

公開 2026.11.01

事務員が振込の控えを手に、2つの契約のファイルと見比べている(AIで生成したイメージ)口座は2つ。中身は、帳簿で契約ごとに。AIで生成したイメージ
監修:吉村 貴成(株式会社SECRET MEDICINE 代表取締役)。不動産の売買・賃貸の管理を自社で行い、OWNER LINK を自社の管理でテストしながら作っています。法令・税は公開資料で確かめ、管理の手順は運営会社の自社の管理の運用から書いています(2026-11-01)。

家賃の分別管理とは、管理会社がオーナーのために受け取った家賃・敷金・共益費などのお金を、自社のお金や、ほかのオーナーとの契約のお金と分けて管理することです(賃貸住宅管理業法 第16条)。国土交通省の考え方では、①家賃などを入れる口座を、自社のお金の口座と分けることと、②どのお金がどの管理受託契約のものかを、帳簿や会計ソフトですぐに分かるようにすることの、両方が要ります。

口座と帳簿の今の分け方を伺います

集金の口座の数と、オーナーごとの数字をどこで分けているか(Excel・会計ソフトなど)を教えてください。

家賃を預かる管理会社にとって、分別管理は一番大事な守りの1つです。法第16条に反すると、業務停止の命令の対象にもなります。口座の分け方と帳簿の付け方を、小さな会社の実務に合わせて書きます。

口座は「家賃の口座」と「自社の口座」

家賃・敷金などを受け取る口座と、管理会社自身のお金(管理料を受け取ったあとのお金、給料や家賃の支払いなど)の口座を、別に開きます。

通帳と電卓とノートパソコンを並べて確認している手元(AIで生成したイメージ)
1つの口座に入ったお金を、契約ごとに分けて見る(AIで生成したイメージ)

帳簿で、契約ごとに分ける

家賃の口座を1つにまとめた場合、口座の中ではオーナーのお金が混ざっています。そこで帳簿や会計ソフトで、入ったお金・出たお金を管理受託契約ごとに分けて記録し、「この口座の今の残高のうち、どのオーナーの分がいくらか」をすぐに答えられる状態にします。

記録すること例
入ったお金日付・入居者・部屋・対象の月・額・どのオーナー(契約)の分か
出たお金オーナーへの送金・修繕の支払い・管理料の受け取り(自社の口座へ移す)
預かったまま敷金・保証金、まだだれの分か分からないお金(仮受金)

よくある混ざり方

毎月の確かめ方

月の締めで、家賃の口座の残高と、帳簿の「オーナーごとの預かり+敷金など+仮受金」の合計が合うかを見ます。合わなければ、入金の当て漏れ・送金の書き漏れ・管理料の移し忘れ・手数料の記録漏れなどを見ます。日々の入金は、通帳の残高の差と、その期間の入金の合計−出金の合計で照らします(家賃の入金消込の3つの手順)。

通帳の残高の差、読み取った行の合計、差額、未処理の行が並ぶ(見本・架空のデータ)
通帳の残高の差と読み取った合計を照らす(OWNER LINK の画面・見本・架空のデータ)

OWNER LINK では、通帳の入金を部屋・入居者・オーナーにひも付けて当て、だれの分か分からないお金は仮受金にして送金に混ぜません。敷金・保証金は預り金として部屋ごとに記録します。口座を分けることや、会計の帳簿そのものは、貴社の口座と会計ソフトで行ってください(2026年11月時点)。

よくある質問

オーナーごとに口座を作らないといけませんか?

いいえ。家賃などの口座を自社の口座と分けたうえで、帳簿や会計ソフトで契約ごとにすぐ分かるようにしていれば、オーナーごとの口座までは求められていません。

管理料は、いつ自社の口座に移せばよいですか?

管理受託契約で決めた時期に、送金明細で差し引いた管理料を自社の口座へ移します。移したことを帳簿に残し、家賃の口座に自社のお金を置いたままにしないでください。

登録していない会社も分別管理が必要ですか?

法の義務は登録した賃貸住宅管理業者にかかります。登録前でも、オーナーのお金を預かる以上、同じように分けておくのが安全です。

出典:国土交通省「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律の解釈・運用の考え方」https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/const/content/001474894.pdf / 国土交通省「管理業者の業務」https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/pm_portal/administrator_duties.html(2026年11月1日に確認)

この記事のまとめ

入金を契約ごとに当てる画面を、お見せします

架空のデータの画面でご案内します。通帳の画像など、入居者さまの情報が入ったものは送らないでください。

家賃の入金確認を、担当者の記憶だけに頼らない。通帳から入金消込、オーナー送金明細まで同じ数字で。仲介をしながら賃貸管理もしている会社の賃貸管理システムです。