家賃の消込をExcelでするとは、その月の請求を1行ずつ並べた表に、通帳の入金を書き写して「入金済み」にしていくやり方のことです。表は部屋・契約者・対象の月・請求・入金日・振込名義・入金額・残りを同じ行に持つと回ります。限界が来るのは、戸数よりも「名義違い・まとめ払い・一部だけの入金」が月に何件あるかで決まります。
今のExcelの列を伺って、残すところと替えるところを分けます
管理している戸数と、名義違いの入金が月に何件くらいあるかを教えてください。Excelのままでよい会社には、そうお伝えします。
小さな管理会社では、Excelで家賃を管理している会社がまだ多くあります。Excelが悪いのではありません。表の形と毎月の順番がそろっていれば、数十戸ならExcelで十分に回ります。ここでは、回る表の形と、それでも手が止まりはじめる所を書きます。
消込の表に持つ8つの列
1か月を1枚のシートにして、その月に請求がある契約を1行ずつ並べます。
| 列 | 入れること |
|---|---|
| 部屋 | 物件名と部屋番号(駐車場は区画番号) |
| 契約者 | 契約書の名前 |
| 対象の月 | 何月分の家賃か(前払いなら翌月分) |
| 請求 | 賃料+共益費など、その月に受け取るはずの額(課税のものは税込) |
| 入金日 | 通帳に入った日 |
| 振込名義 | 通帳に出たカタカナの名義をそのまま |
| 入金額 | 実際に入った額 |
| 残り | 請求−入金(式で出す) |
「振込名義」を書き写しておくのが大事な点です。翌月、同じ名義が出たときに、だれの分かをすぐに探せます。

毎月の回し方
- 月の初め:前の月のシートを写して、入居・退去・賃料の変更を直す。入金の列を空にする
- 入金がある日:通帳(ネットバンクの明細)を上から見て、名義と金額が合う行に入金日・名義・額を書く
- 合わない入金:別の欄(「だれの分か確かめ中」)に書いて、送金には混ぜない(振込名義が違う家賃の消込)
- その日の終わり:通帳の残高の差と、その日の入金の合計−出金の合計(手数料や、まだだれの分か分からない入金も含めて)が合うかを見る(消込の3つの手順)
名義の表を別に持つ
親の名義、会社の名義、保証会社のまとめての入金。名義が契約者と違う入金は、担当者の記憶で当てていることが多く、その人が休むと止まります。シートとは別に「名義の表」を1枚作り、振込名義・当てる部屋・確かめた日・確かめた方法を残しておくと、ほかの人でも同じように当てられます。
Excelの限界が来るところ
戸数が増えることより、次のことが増えると手が止まりはじめます。
- 名義違い・まとめ払い・一部だけの入金が、月に何件もある
- 口座が2つ以上あり、口座ごとに残高を照らす必要がある
- 送金明細を別のExcelで作っていて、消込の表から数字を写している(写すたびにずれる)
- 住居・テナント・駐車場が混ざり、送金明細の消費税を手で分けている(家賃の消費税)
- 表を触れる人が1人しかいない、または複数の人が同じファイルを上書きする
システムに替えるか決める目安
決めるときは、機能の数ではなく、毎月いちばん重い作業が楽になるかで比べます。次の3つを1か月だけ数えてみると、判断がしやすくなります。
- 消込にかかった時間(入金がまとまる月末・月初の合計)
- 名義違い・まとめ払い・一部だけの入金の件数
- 消込の表から送金明細へ数字を写した回数と、ずれを直した回数
3つとも少なければ、Excelのままで構いません。多いのに続けている場合は、システムの費用と、その時間を比べてください(賃貸管理システムの費用の見方)。

OWNER LINK では、今月と来月の入金予定は登録した月額から自動で作り、通帳のPDFやスクショを入れるとAIが行を読みます。名義(覚えた名義も)と金額が、残りのある入金予定とぴったり合う行だけ当て、ほかは事務員が選びます。選んだ名義は次の月の当て先に使います(いま使えます・2026年11月時点)。
よくある質問
Excelの消込表のテンプレートはありますか?
この記事の8つの列をそのまま見出しにすれば、そのまま使えます。1か月を1枚のシートにして、「残り」だけ式にしておくのがこつです。
何戸くらいからExcelが大変になりますか?
戸数だけでは決まりません。名義違いやまとめ払いが少なければ百戸を超えても回りますし、多ければ数十戸でも時間がかかります。1か月だけ件数と時間を数えて判断してください。
Excelからシステムに移すときに気をつけることは?
移す前に、オーナー・物件・部屋・契約者の表をそろえ、移したあとに戸数と月の請求の合計が合うかを照らします。くわしくはExcelからシステムへ移す手順をご覧ください。
- 消込の表は、請求と入金と振込名義を同じ行に持つ
- 名義違いは「名義の表」に残して、だれでも当てられるようにする
- 替えるかどうかは、戸数より、名義違いの件数と写す回数で決める
今のExcelの形のまま、何が楽になるかをお見せします
架空のデータの画面でご案内します。今の表を見せていただくときは、入居者さまのお名前などを消してからお送りください。



